アルミ価格変動の要因
アルミニウムの価格設定には、主に二つの要素が影響しています。これらは「アルミ地金」と「ロールマージン」と呼ばれる部分で構成されており、それぞれの要素が価格に加算されて最終的な価格が決定されます。
アルミ地金とは
アルミ地金は、アルミニウムの原料となる純粋な形態のアルミニウムのことを指します。アルミ地金の価格は、国際相場によって日々変動し、この変動がアルミニウム製品の価格に直接影響を与えます。
アルミ地金の価格推移(2021年〜)
ロールマージンとは
ロールマージンは、アルミ地金を成型する際にかかる加工費用を指します。アルミニウム製品を製造する過程で発生するエネルギー費用や納品するための運送コスト等も含まれており、これが製品価格に反映されます。
NSPルールについて
アルミ地金価格の変動を考慮し、公平かつ透明性のある価格設定を行うために、「NSPルール」という方法が一般的に採用されています。NSPルールは、過去一定期間の地金価格の変動を基に、その平均値を現状の価格に反映させる方法で、市場の変動に柔軟に対応しつつ、取引の公正性を保つために用いられます。
このようにアルミニウムの価格は、原料であるアルミ地金の国際相場に基づく変動と、製品を成型するための加工費用(ロールマージン:原則固定)の二つの要素によって構成されます。価格設定の透明性と公正性を保つためにNSPルールが採用されている点も、アルミニウム取引の特徴の一つです。
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