アルミ型材のコストを下げる5つの方法|商社・メーカー選びの失敗例も紹介
「アルミ型材を発注したら、思っていた以上にコストがかかってしまった」
「金型費・材料費・加工費を合わせると予算をオーバーしてしまう」
アルミオーダー型材の調達を担当していると、こうしたコストの問題に直面することは少なくありません。アルミ型材は鉄や樹脂と比べて単価が高くなりやすく、初回発注では特に「なぜここまで高いのか」と戸惑う担当者も多いです。
この記事では、アルミ型材のコストが高くなる原因を整理した上で、実際に使えるコスト削減の方法を5つご紹介します。また、商社やメーカーの選び方を誤ったことで発生しがちな失敗例もあわせて解説します。
そもそも、なぜアルミ型材はコストが高いのか
コスト削減策を考える前に、まずはアルミ型材のコスト構造を理解しておきましょう。
アルミオーダー型材のコストは、大きく以下の4つに分かれます。
- 金型費(初期費用):オーダー型材は専用の押出ダイス(金型)が必要。1型あたり数万円〜数十万円が相場。
- 材料費:アルミ地金の相場に連動。LMEアルミ価格や円相場の影響を受けやすい。
- 押出加工費:形状の複雑さ・ロット数・加工会社の設備によって大きく変わる。
- 2次加工・表面処理費:切断・穴あけ・アルマイト処理などの後工程コスト。
この4つのうち、特に金型費と材料費は「発注先の選び方」次第で大幅に改善できます。
アルミ型材のコストを下げる5つの方法
方法① 断面形状をシンプルに設計する
アルミ押出型材のコストは、断面形状の複雑さに大きく左右されます。
中空部分が多い・肉厚が極端に薄い・鋭角のエッジが多いといった形状は、金型の製作コストが上がるだけでなく、加工の難易度が高くなり歩留まりが悪化します。その結果、単価が高くなります。
設計段階での改善ポイントは以下の通りです。
- 中空部分はなるべく1〜2箇所に絞る
- 肉厚は均一になるよう設計する(目安:最薄部は1.5mm以上)
- 不要なリブや突起は省く
- 鋭角(90度未満)のコーナーはRをつける
設計の初期段階でアルミ型材メーカーや商社に相談すると、押出に適した断面形状へのアドバイスをもらえることがあります。設計を固める前に「設計相談」を活用するのが、長期的なコスト削減の近道です。
方法② ロット数を最適化する
アルミ型材のコストは、1回の発注ロット数によって単価が大きく変わります。押出加工はある程度まとまった量で作るほど1本あたりのコストが下がる、いわゆる「スケールメリット」が働くためです。
ただし、ロット数を増やしすぎると在庫リスクが生まれます。バランスの取り方が難しいところです。
対策として有効なのが、在庫調達サービス(ストック型発注)の活用です。商社に一定量を先に確保してもらい、必要な分だけ都度引き出す仕組みを使えば、自社で大量在庫を抱えるリスクを下げながらスケールメリットを享受できます。
ユニテックの「ALUMINUM STOCK BANK」
型材も板材も、必要なときに必要な分だけ。アルミ材料を先に確保しておくことで、供給不安の解消とコスト安定を同時に実現します。
方法③ 複数のメーカーから相見積もりを取る
アルミ型材の価格は、発注するメーカー・加工会社によって数十%の差が出ることがあります。
しかし、多くの企業では「いつも頼んでいる1社」に発注し続けているケースが少なくありません。取引実績があると安心感はありますが、コスト面では割高になっている可能性があります。
相見積もりを取る際のポイントは以下の通りです。
- 同じ図面・仕様で最低3社に見積もりを依頼する
- 価格だけでなく「金型費の回収条件」「最低発注数量」も比較する
- 納期・品質保証の条件も確認する
ただし、個別にメーカー各社に問い合わせるのは手間がかかります。複数のメーカーを取り扱う商社に依頼することで、1回の問い合わせで複数社の比較検討ができ、調達工数の削減にもなります。
方法④ 素材規格(合金番号)を見直す
アルミ型材に使われる合金には複数の規格があり、代表的な6063(ビルダーズアルミ)と6061では価格帯が異なります。
| 合金番号 | 特徴 | 主な用途 | コスト感 |
|---|---|---|---|
| 6063 | 押出性が高く、表面処理がきれい | 建材・一般工業用 | 標準 |
| 6061 | 強度が高い | 構造部材・航空宇宙 | やや高め |
| 1050/1070 | 純アルミに近く、加工性・導電性が高い | 電気部品・食品機械 | 場合による |
強度が必要ない部位に6061を指定していたり、用途に対して過剰なスペックになっているケースがあります。設計要件を満たしつつ、より安価な合金に変更できないか検討してみましょう。
合金変更の可否は、メーカーや商社の技術担当者に相談するのが確実です。
方法⑤ 商社のネットワークを活用して発注先を最適化する
アルミ型材の加工会社は全国に多数存在しますが、形状・ロット・品質要件によって得意・不得意があるため、発注先の選択がコストを大きく左右します。
たとえば、少量多品種に強い中小加工会社と、大ロット量産に強い大手メーカーでは、適した案件が異なります。誤った発注先を選ぶと、コストが割高になるだけでなく納期が長引くこともあります。
ここで活用できるのが、多くの加工会社とネットワークを持つ商社の存在です。商社は複数の加工会社を把握しており、案件の特性に合わせた最適な発注先を提案できます。
ユニテックの強み:数十社のアルミ加工ネットワーク
国内ほぼすべてのアルミ原材料メーカーおよび数十社のアルミ加工会社との取引実績を持ちます。形状・ロット・要求精度に応じて最適な発注先をコーディネートすることで、コストと品質の両立を実現しています。
【失敗事例】商社・メーカー選びでよくある3つのミス
コスト削減の方法をお伝えしてきましたが、逆に「選び方を間違えてコストが上がってしまった」という失敗例もよく耳にします。代表的な3つのケースを紹介します。
失敗① 1社にしか見積もりを取らなかった
「以前から付き合いのある加工会社に頼み続けていたが、実は同じ仕様で他社に依頼したら30%安かった」というケースは珍しくありません。
市場価格は変動しており、取引年数と価格の妥当性は別問題です。年に1回でも相見積もりを取る習慣をつけましょう。
失敗② 金型費の条件を確認せずに発注した
初回の見積もりで「材料費・加工費」の単価だけを見て発注を決め、後から金型費が追加請求されてトータルコストが予算オーバーになるケースがあります。
見積もり時には必ず「金型費は含まれているか」「何本発注すれば金型費が償却されるか」を確認してください。
失敗③ 難しい形状を専門外の加工会社に依頼した
複雑な断面形状や薄肉・大型サイズのオーダーを、その形状の加工経験が少ないメーカーに依頼した結果、歩留まりが悪く単価が想定より高くなったり、品質不良が多発したりすることがあります。
「以前断られた形状がある」「品質が安定しない」という場合は、より専門性の高い加工会社を探すか、多くのメーカーと繋がりのある商社に相談するのが解決の近道です。
まとめ:アルミ型材のコスト削減は「設計」と「発注先選び」がカギ
アルミ型材のコストを下げる5つの方法を振り返ります。
- 断面形状をシンプルに設計する(設計段階での改善が最も効果大)
- ロット数を最適化する(在庫バンクの活用も有効)
- 複数メーカーから相見積もりを取る(価格差は数十%になることも)
- 合金番号を見直す(過剰スペックを避ける)
- 商社のネットワークを活用して発注先を最適化する(1社では知れない選択肢を活用)
コスト削減は一度きりの対応ではなく、設計・発注・調達の各段階で継続的に見直すことが大切です。
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株式会社ユニテックは、創業30年以上のアルミ型材専門商社です。国内ほぼすべてのアルミ原材料メーカー・数十社の加工会社とのネットワークを活かし、材料供給・コスト・納期のすべての面で最適なご提案をします。
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