アルミ型材の金型費用はいくら?費用相場と回収の考え方
「アルミ型材を初めて発注しようとしたら、金型費が別途かかると言われた」
「金型費がいくらかかるか分からず、予算を組めない」
アルミオーダー型材の発注を検討する際、多くの担当者がつまずくのが金型費(押出ダイス費)です。材料費や加工費と異なり、金型費は初回発注時にだけかかる初期コストですが、金額の相場が分かりにくく、発注前に不安を感じる方が多いです。
この記事では、アルミ型材の金型費の相場・構造・回収の考え方を具体的に解説します。
アルミ型材の金型費とは
アルミオーダー型材(押出型材)は、溶融したアルミを専用の押出ダイス(金型)に通して断面形状を作ります。この金型はオーダー形状ごとに新たに製作する必要があり、その費用が「金型費」です。
金型費は基本的に初回発注時のみ発生します。一度金型を製作すれば、2回目以降の発注では金型費はかかりません(ただし保管条件や使用頻度により、一定期間後に再製作が必要になる場合があります)。
アルミ型材の金型費の相場
金型費の相場は、断面形状の複雑さによって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。
| 形状の複雑さ | 金型費の目安 | 形状の例 |
|---|---|---|
| シンプル(中実・単純断面) | 3万〜8万円 | L形・T形・フラットバー |
| 標準(中空1箇所程度) | 8万〜15万円 | 角パイプ・コの字形 |
| やや複雑(中空2〜3箇所) | 15万〜30万円 | 複数中空・複雑リブ付き |
| 複雑(薄肉・大型・特殊断面) | 30万〜100万円以上 | 精密部品・大型構造材 |
あくまで目安であり、依頼するメーカーや加工会社によって価格は異なります。複数社に見積もりを取り比較することが重要です。
金型費に影響する4つの要素
① 断面の複雑さ
中空部分(ホロー)が多いほど、金型の製作難易度が上がり費用が高くなります。また、薄肉部分・鋭角・細かいリブがある形状も費用増の要因です。
② 断面の外接円サイズ
断面が収まる外接円の直径が大きいほど、金型サイズが大きくなり費用が上がります。幅や高さが100mmを超えると費用が跳ね上がることがあります。
③ 要求精度
寸法精度や表面品質の要求が高い場合、金型の加工精度も高くする必要があり、費用が増加します。
④ 依頼先のメーカー・商社
同じ図面でもメーカーによって金型費は異なります。自社工場を持つメーカーに直接依頼する場合と、複数工場と取引する商社経由で依頼する場合では、コストや対応力が変わります。
金型費の「回収」の考え方
金型費は初期投資ですが、発注本数が増えるほど1本あたりの金型費負担は下がります。これを「金型費の回収」と呼びます。
試算例
金型費:10万円、材料・加工費:1,000円/本の場合
| 発注本数 | 1本あたりの金型費 | 1本あたりの総コスト |
|---|---|---|
| 10本 | 10,000円 | 11,000円 |
| 50本 | 2,000円 | 3,000円 |
| 100本 | 1,000円 | 2,000円 |
| 500本 | 200円 | 1,200円 |
このように、発注本数が多くなるほど金型費の影響は小さくなります。試作段階では割高に感じても、量産移行後は単価が大幅に下がる構造です。
量産移行を前提にした発注計画を立てる
試作→小ロット→量産という流れを最初から想定し、年間の想定発注量から総コストを逆算することで、金型費が高すぎるかどうかを判断できます。
金型費を抑える3つの方法
方法① 設計段階でシンプルな断面形状にする
金型費を下げる最も効果的な方法は、設計段階で断面をシンプルにすることです。
- 中空部分を最小限にする
- 不要なリブ・突起を省く
- 肉厚を均一に設計する
- 鋭角部分にRをつける
設計を固める前にアルミ型材の専門商社や加工会社に「押出に適した形状か」を確認することで、金型費を大幅に抑えられるケースがあります。
方法② 複数社から見積もりを取る
同じ図面でも、依頼先によって金型費が2〜3倍異なることは珍しくありません。少なくとも3社以上に見積もりを依頼し、金型費・加工費・納期を総合的に比較しましょう。
複数のアルミ加工会社とネットワークを持つ商社に依頼すると、1回の問い合わせで複数社の比較が可能になります。
方法③ 金型の所有権と保管条件を確認する
金型費を支払った場合、その金型の所有権がどちらになるかを事前に確認してください。所有権が発注側にある場合、別の加工会社に金型を移して競合見積もりを取ることができます。また、金型の保管期間(「受注がなければ○年後に廃棄」など)も確認しておきましょう。
金型費に関するよくある質問
Q. 試作と量産で金型を分けることはできますか?
試作用(簡易金型)と量産用(本金型)を別々に製作するケースがあります。試作用は安価ですが精度が低く、量産移行時に再製作が必要です。数量が見込める場合は最初から量産用金型を製作する方がトータルコストが低くなることが多いです。
Q. 金型費なしで発注できますか?
標準品(市販の汎用型材)であれば金型費は不要です。ただし、希望する形状が標準品にない場合はオーダー型材となり金型費が発生します。
Q. 他社に断られた複雑な形状でも対応できますか?
形状の複雑さや精度によっては、特定のメーカーでしか対応できないケースがあります。複数の加工会社とネットワークを持つ商社に相談することで、対応できる加工会社を探すことができます。
まとめ
- 相場は3万円〜100万円以上で、断面の複雑さによって大きく異なる
- 金型費は初回のみ発生し、2回目以降はかからない
- 発注本数が増えるほど1本あたりの金型費負担は下がる
- 設計のシンプル化と複数社への相見積もりで費用を抑えられる
- 金型の所有権・保管条件は事前に確認する
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株式会社ユニテックは、創業30年以上のアルミ型材専門商社です。国内ほぼすべてのアルミ原材料メーカー・数十社の加工会社とのネットワークを活かし、金型費を含めたトータルコストで最適なご提案をします。
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